災害って本当に怖い
こんばんわ、アリロボスです。ずっと雨が続いてます。ジメジメしてうっとおしいですね。でも、晴れて暑いとやっぱり暑くてうっとおしいですねって言いそう。
雨が長く降ると思い出すことが良くあります。それは甘酸っぱい思い出とかじゃなく、衝撃の思い出です。さくっと言ってしまえば、雨の災害です。日本では地震や津波被害に遭われている方は数多くいます。幸いにも私自身や自分の家には被害は無かったので、本当に家族や家が被害にあっている方の心中は、私には推し量れるものでは無いと思います。でも、実際にそういった場面に遭遇するとそれでも鮮明な衝撃を受けるものです。タイトル通り、大雨が長く続くとやっぱり私も色々と思い出してしまいます。
私の場合は、自分や自分の家でなく、会社が被害に遭ったんですね。ちなみに、その会社は今も務めていますよ。入社一年目で遭遇しているのでなかなかキツイものがありました。はっきり言って、「こんなのありか・・」とも正直思いました。どのような被害かというと、大雨で河川の堤防が決壊して浸水したというものです。浸水前から大雨が尋常じゃなくて、会社のみんなもなかなか帰れないような状態でしたね。上手い具合に長靴を持っていたので、私はすぐに帰ることが出来ました。
余談ですが、長靴を履いて、自分の車が置いてあるところへじゃぶじゃぶ進んでいると、会社の上司が車に乗って近づいてきて、「大丈夫か」と心配の声を掛けてくれました。でも、車が近寄って水面が波だったので、ワッサーと長靴の中に水が入って絶句したのは今でもちょっと思い出します。善意なんだから、怒れないし。そりゃー入社1年目が「あほー!!」とは言えないでしょw。
でも、無理をして車に乗ってすぐに帰ったのは正解でした。帰り道の浸水具合もかなりぎりぎりです。当時はあまり車高が高くない車だったので(シャコタンとかそうゆうのじゃないよ)ちょっと危なかったです。浸水エリアを脱してとりあえず安心と行きたかったですが、自分の家近くまで来たときに、うっかりちょっと窪んだエリアを通ってしまったんです。あっと思いましたが、案の定、すぐに車が渋滞になってゆっくりしか進みません。心なしか浸水も強まってる感じです。後ろも前もぎゅうぎゅうなのでとりあえず進むしかなくて、「止まったらこれはまずい(止まったら再発進できないかも)」ことは分かりました。なんとここでハプニングがありまして、何台か前の車両がダンプカーだったんですね。もちろん、彼らはこんな浸水は屁でもありません。問題はこのエリアでこのダンプカーがなぜか止まったんです。(右折しようとしたのかもしれません)そうすると後ろに並んでいる車は停車するわけで・・・。
当然クラクションとか鳴り響きました。私はあとちょっとで窪地から出れる位置までいたのですが、ルームミラー越しに後方を見ると、並んでいる車のどんどん落ちていくのが見えるわけです。正直本当に怖い。私はうまい具合に脱出できましたが、このダンプカーのアクションで脱出できなかった人は大変だったでしょうね。ちなみに私はその後、ちょっとドキドキ感が強すぎて、家に帰る道すがらにある喫茶店で一服してました。心の底から一服したのはあれが最初で最後かも。「助かったー」感じです。
とりあえず、無事に帰宅しました。そして、朝起きたらニュースで会社のあるエリアが沈んでいたんですね。ニュース報道のヘリコプターの映像が今でも記憶に蘇ります。なお、空からの映像では私の勤めている会社は映されてなかったです。ここでも絶句ですが、とりあえず水は3日目で引きました。本当に辛かったのはそれからです。会社エリアは当然浸水跡なので泥やゴミなどいろんなものが散乱しており、なによりもキツイのはその臭いです。食べ物とかじゃなくても、ずっと水に浸かったものはやっぱりカビくさいのです。それがエリア一面どこからもしているんです。そして、泥が乾いて空気中に舞うのもきつくて、マスク無しは到底無理な感じです。
とりあえず掃除をするしか無いわけですが、エリア全体なので自分の会社だけ清掃しても全く意味がなくて、近隣住民の方と協力してとにかく掃除しまくりです。もう、協力しあわないとやってられない状態なわけです。大きなゴミは近場の公園に集めます。それから会社自体の復旧が始まるわけです。私の所属部署はエンジニアに当たるところなので、この時は正直働きっぱなしです。それが復旧が終わるまでずっと続くわけですが、この間も、例の臭いや泥の埃は舞っているので大変です。でも、私たちは会社の勤務時間が終われば家に帰れるけど、このエリアに住んでいる方は本当に大変だったと思いますよ。
大雨で浸水するのはあっという間なのに、この被害の続きっぷりはひどいものです。地震や津波などの被害などのニュースを見て、いつも思うのは一次的な大被害もそうですが、その後に続く二次被害があるので、これから本当に大変だなーと思う事です。私は大雨になると、今でもあの浸水の映像や体験は思い出しますし、なんというかあの匂いとかもフラッシュバックします。狭い日本では大なり小なり災害に合わないケースは少ないかもしれませんが、出来ることなら会いたくは無いですね。こればっかりは、日ごろから避難経路やら非常食やら備えをするくらいで未然に防ぐ選択肢は無いですから。
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