製造業の不正

本当に末期かもしれない。

こんばんは、アリロボスです。ようやくお腹の調子が戻ってきました。でも、栄養取れてないからちょっとお疲れ気味です。食欲はあるんですけど、栄養にならないというか・・。

またまた自動車メーカーから不正が出ました。それも今回は一度に3社です。うーん、やっぱりどこでもざらにあるってことでしょうか?これってある意味、犯罪として起訴されても良いのですが、日本ではあんまりそうゆうことになりませんね。アメリカやヨーロッパだと罰金が一杯出そうだし、今のうちに毟り取れって感じでたくさん訴訟されるんでしょうけど。

ニュースの報道も、現場の判断で上は管理不足だった体な感じで、なんかいまいち非は現場の人たちだよって感じがするんですね。コンプライアンスだどうだとか言っても、そんな態度じゃ一生まともな形にはならないと思います。大雑把なイメージですが、こういった問題があると、海外では重役のクビが飛ぶけど、日本だと現場のクビが飛ぶイメージが強いんですよね。

よくある理由で、「生産が滞って納期に間に合わない」とか「品質の規格には十分保証できるレベルだ」とか苦しい感じが、そういったコメントが現場から出るってことは、「全然下から上へ風通しが悪い」とか「ただただ品質管理レベルを厳しくなる方向しかない」とかの上の管理体制が悪いってことじゃないでしょうか?管理体制は現場だけのことって思ってそれをずっと続けていくと、いつかどこかで悪い歪みが発生していくように思えます。そして、その状態を長らく放置していたってことだと思います。

基本的に日本の品質管理は、管理項目自体は細やかだとは思いますが、逆に細かすぎてコストと比較して妥当なレベルで落ち着かせるってのは非常に不得意だと思います。家電メーカーとかで、テレビの8Kとかどんどん技術向上を目指して開発していくけど、結局はスタンダードを取れないということが多いのは、モノづくりで良いものを作るというのが、技術とか精度とかで良いものに留まっていて、お客さんが使って一番満足するものが一番良いものってところにならない場合がけっこうあるんじゃないでしょうか。

だから、現場サイドではただただ品質管理が無意味に厳しくなって、でも、ノルマはきつくってという悪循環が起きるのだと思います。また、日本は営業と生産、開発との横断的な協業体制の運用がずいぶん下手なのも影響しているかと。だいたいどの部署もそれぞれが改善などを取り組んでいると思いますが、例えば、その改善の指摘が他の部署から出てくるようなことって、少なかったりしないでしょうか?要はうちの部署に口出すな的な感じですね。

会社が小規模だったりすると案外風邪通しが良いのと、圧力自体が内輪で無く、外部のお得意様から来るのも団結できる理由だと思います。でも、会社がある程度の規模になると、派閥とまではいかないにしても製造や営業、品質保証などそれぞれの部署の組織が出来上がっていきます。そうすると、そこに集団意識みたいなものが他のところからの指摘に対しては、反抗するパワーになったりします。

大きな企業でこういった問題が無い場合は、きっと部署間同士で横断的に仕事が出来るような仕組みが出来上がっているんでしょうね。例えば、ある程度権限を持たせて、各部署から参加した代表同士で仕事を進めるとかそんなやつです。

こうやって文章に書くのは簡単ですが、いまある製造会社の不正問題って、仕事の仕組みが旧態依然としているのを証明するかのように、現場の実情を上が把握できなかったと言っちゃってるわけですよね。どこも名だたる大企業なのにこんな体たらくなわけです。これは日本の会社組織構造の問題かもしれません。

きつい話かもしれませんが、単純にこういった不正が発覚した場合に、トップが刑事訴訟で普通に逮捕されたり、訴えられたりすることが無いことも、現状維持のままにさせている要因かもしれませんね。司法取引と合わせて使ったら、芋づる式のように不正に手を染めた連中が排除できると思うんですけど。