このままどんどん利上げするの?
おはようございます。アリロボスです。だんだん朝が涼しくなってきましたねぇ。台風はまだ来るけど・・。
私はメインの投資先がアメリカ株です。段々シフトを進めていってそろそろ半分近くの割合になろうとしています。日本株は30%弱、まだけっこうありますね。この割合も別に意識的に日本株やその他から米国株へ乗り換えて行った訳では無くて、アメリカ株への投資分を増やしていった結果です。今の私の趣向は、完全にアメリカ株ですが、だからといってわざわざ日本株を売ってアメリカ株を買うアクションは取りません。だって基本的に好調が続いているなら日本株だろうがわざわざ切ったりはしませんよね。
持ち株の処理ってのは、自分のストーリーから外れたりとか、不正とかなんかやらかしたりとかした時に考えることだと思います。日本株の先行きが今後不安だと言っても、それが近々の話じゃないわけで、それこそリーマンショックのような危機になればどんな株だって落ちるでしょうが、それを鋭敏に察知して回避するなんてことは一握りの方々でしょう。私は察知できない自信があります。かなしいけど・・。だから、アメリカ株が主体と言っても、今現在好調であるものを処理していくのは順序として間違っていると思うんですね。まずは赤字から、それも悩ましいけど。
じゃあ、そもそもシフトを進めているアメリカ株に不安が無いかって言うとそうじゃありません。ほら、そろそろ暴落が来るとかそうゆう話はあるじゃないですか?やっぱり気にならないと言えば気になります。正直何がきっかけもよく分からない。最近のニュースだと、貿易戦争ですかね。まだ関税合戦している最中は、もともとポジションがいいアメリカに分がありそうですが、何かの弾みのブチ切れアクションが起こってしまうと、怖いと言えば怖いですねぇ。
でも、ちょっと様子見ペースをゆるやかにした方がいいんでない?って思うのが金利です。アメリカ経済は好景気なのでどんどん政策金利を上げていますよね。利上げは金融引き締めな訳で、中央銀行から一般の銀行への貸付金利が上がり、そこで貸付してもらっている個人や企業の金利も上がる。個人はローンなど買い控えしますし、企業も設備投資を控えるわけです。利下げはその逆ですよね。
このやり方は、世界でずっと続いてきた方法で、いかにも政情不安な国は金利が高くなるし、その対策をしなければ為替が影響しちゃうわけです。トルコとか。今回のトルコのゴタゴタで新興各国は色々利上げして巻き込まれないように頑張ってますよね。この危機というか経済不安や政情不安に対して、金利操作は有効なのはみんな分かっているので使う訳です。
しかし、アメリカだけは、現在一人勝ちの状況での金融引き締めとして利上げを進めています。この部分がちょっと不安なんですよねー。もちろん利上げ自体が不安というとちょっと違います。気になっているのは利上げの効果が効きすぎる所と適温な所とあるような気がするんです。いわゆる格差ですね。
アメリカの富裕層1%の総資産が残りの99%より多いそうです。また、リーマンショック以降で純資産が増えたのはトップから7%の富裕層までというから、危機以降でもっと格差が開いている状態なわけです。色々な記事でよく見かけますよね?もはや「格差」で無く「身分」とか言われてたり。
じゃー、格差是正に動かなかったお金ってどこに回っているんでしょうか?単純に富裕層だけじゃなく、企業や社会が廻っていく運転資金にも溜まっていると思うんです。儲かった分を給与じゃなく、さらに市場拡大の設備投資をしたりです。なんか、ここが危ない感じがするんですよね。
イメージで言うと、危機の起こり方が「百姓一揆」ですかね。所得が変わっていない層は利上げの効果が大きいわけですし、いまはポピュリズムが台頭しているし、マスコミもそういった風潮を流しまくるので、どっかで臨界点というか不満が爆発しそうで怖いです。いくら金余りになっていても、実際に動く人が止まったらどうにもなりませんもんね。また、この不満が何のきっかけで来るかが分からないので余計に怖い気がします。
今のアメリカは、全体的に景気が良いためか、トランプ大統領の支持層の世間の見方とこの格差を受けている層とがごっちゃになっているのか、その不満が軽く見られているような気がするんですよね。でも、実際はほとんどが格差社会の影響を受けている層(上位数%では無い)なので、一度の火が付くと雪崩のように広がっていく気がしてなりません。投資を続ければ何度かこういった危機に遭遇するでしょうが、なるべく急激な変動はしないでほしいと思います。持ち株比率多いんだもん。
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