自分の為に生きる

ピリッと清々しく生きたい。でも、世にあふれる成功体験のコメントは本当はめったにないものだよ。

こんばんわん、アリロボスです。ようやく一週間が終わりました。なんか最近は仕事の辛さより、仕事としてこの先にあまり良い活路が無いことにストレスがあります。

世の中、自分の思い通りに生きていける方は、幸運です。そして、その結果に見合う成果を出せた方には人並みならぬ努力の賜物ってことも実際にあるんでしょう。そんな成功体験(内容は様々)をネットではよく見かけたりもします。それは、これから自分があーしたい、こーしたいと希望に溢れる方には勇気づけられる話だと思います。やっぱり、そういった希望のある話って大事ですよね。

なんで、こんな話の出だしにしたかと言うと、この成功体験はとてもすばらしいことだけど、まさしく頂点に到達した方のコメントであり、それとは別に五万と挫折したかたもいるっていうこと。ネットには自虐的な方はべつとして、そういった体験をコメントする方は少ないです。それに、良い話を聞いたってことで拡散するのはやっぱり輝かしい話が多いですよね。ネットは情報の手段としてはとても強力なツールですが、気を付けないと自分にとって都合の良い情報しか入らないようなフィルターを自分が作ってしまう場合があるってことです。

私自身も成功も挫折もある程度味わっていると思うんですが、一度食らうとこの当たりの感覚はけっこうセンサーが働くようになってきます。例えば、ネットですばらしい情報を見つけた。それに自分はとても賛同する。自分もそうありたいというような甘美のあるものを見かけたときは、逆の考え方を持つ人はどうなのか?ってことをあえて探したりもします。「ひねくれてるよ、おまえ」と言えば、そうでしょう。しかし、どんな共感できるありがたい言葉を受けても、その通りにやっても、その結果は同じにはならないものです。もし、自分の思い通りにいかなかったとして、「言うとおりにしたのに上手く行かなかった」って思う方は、その共感できるコメントをした方へ本当の意味では共感できていないと思います。結果の責任自体を明け渡しているわけです。本当はこうありたいけど、もやもやした気持ちもあるし、不安もある。それを含めての自分の気持ちだし、それを分かって踏み出したのであれば結果の責任も自分のものだと思います。

例えば、私の場合でお話しますと。今の職場でも、もっと色々な生産効率を上げたいような取り組みがちらほらあります。ですが、その取り組みは私たちのような現場の人間の改善頼みな感じなのです。その結果もその方法も、そして、進むべき方向性も寄りかかっている感じがするんです。上の方として「あーしたい、こーしたい」とかは恐ろしいほどはっきり出てこない。この状況は、ちょっと私は危険信号として察知しています。これは他の部署でも色々あるように見受けます。しかし、その改善の波を、上が救い上げて全体的にどうしようかという流れはどうにもならない。中間管理職くらいのところで止まってしまう感じがするんです。なぜ途中で止まるって思うかというと、トップからはそう言った改革や改善についてもっと活性化するような希望を言ってるです。まー、ポーズの可能性もありますw。

穿った見方をすれば、実力主義や同一労働同一賃金などの最近よく聞こえる改善は、全ての人に恩恵を与えるわけでは無いですよね。つまり、マイナス側に振れる方だっている。じゃー、こういった方が率先して邪魔しているかというと、私はあまり思っていないんですね。多分なんですが、「日和見、保留、様子見伺い」ってところでしょう。その改革を反対する理由はないけど、率先して自分が落ちるようなことはしないよって感じが、意識・無意識の中で漂っていて、そもそもこういった話にピンっと来ないんじゃないかと思ってます。

日本の組織ではよく見られる方思いますが、キレッキレの方が必ず上に登っていくわけではないですよね。(みなさんの周りではどうですか?)周りの働き掛けが旨い方、部下への教育が上手い方、それはもう色々でしょう。キレッキレの方でも「いいとこだけ、俺!!」みたいな方は遠からずフェードアウトするのは良く見るんじゃないですか。でもそれとは逆に、出る杭は打つというかなんだかんだで、目新しい改善をつぶしてしまったり、色々な横やりから結局はよいアイディアも無駄なものになりさがってしまうような圧力がかかることもあるんじゃないでしょうか?村八分というか、実に日本的ですね。

ここで言いたいのは、だからと言って改革や改善といったブレイクスルーを目指すことをやめろという意味では無いです。それを達成するには、あえて本来は気に入らないことをする必要だったりがあるかもしれません。根回しだったりが全くいらないなんてことは、全ての人がそういった殻を突き破っているなら可能かもしれませんが、今変えようと思っているその環境は、その根回しだったりで動いている世界かもしれませんよ。そういった面を考えて、フォローしていくことは、気に入らないかもしれませんが自身のリスクを下げることにつながり、総じて本来の目標に一番達成しやすくなるかもしれませんね。