会計不適切に思う事

もうフワッとした仕組みは無理なんでしょうね。

おはようございます。アリロボスです。確定申告資料、ポツポツと作っております。外国税控除目的なので、本来漸近の処理が必要の無い特定口座でもやらないと行けないのです。いや、やるとちょっとだけお金が戻ってくるのですw。今はまだ、もう一つの証券会社から年間取引報告書が届いて無いので、途中書きの段階で待ちとなってます。いやぁ、e-TAXは書いた途中で保存できるのは便利ですね。

厚生労働省が賃金や労働時間の調査を不適切な手法でやっていたってニュース見ましたか?これってけっこうすごいニュースなのに、報道番組とかの扱いがあんまりな感じですね。連日トップでも良いと思うんだけどね、正直言って。私としては、稀勢の里の引退より先だと思うよ。(相撲は俺の命って方、ごめんなさい。個人の考えですんでw。)

不適切があったのは毎月勤労統計調査というもので、賃金や労働時間、雇用状況を調査する重要なデータとのこと。何に使われるかって言うと、景気判断や保険(雇用や労災)、遺族年金給付額などに使わるデータだそうです。いや、ずいぶん重要なんですね。国内GDPとかも関係するんですって。これは投資活動にも影響しますね。しかし、さらに記事を見ると遺族年金の給与とかも関係するらしいです。これは・・、私の親族で遺族年金を貰っていたりもするんで全然他人事じゃ無かった。

本来の調査対象は従業員500人以上の企業を全数調査(対象になるところは全て調査するってこと)で行かなければならないのを、東京都は抽出調査(全調査では無い)にしていたそうです。実際は正しい統計計算より少ない給付がされていたってことです。東京都自体が世界でも有数にGDPとか高いって聞くので、影響が大きいんでしょうかね。それに、じゃあ、東京都だけなの?って感じは当然思いますし・・。

当然、今はあーだこーだと問題となっているんですが、私が気になったのはこの問題が、全然上に上がってなかったってこと。大臣とか事務次官まで行く話かどうかは分かりませんが、記事とか見ると下手すると課長すら知らないかもだってw。さすがに酷い。

この組織の上の方が、知らないフワッとした感じ、日本にはなんか多いと思いませんか?去年も多かった企業の虚偽やら不正なども現場レベルでしか知らないこともありましたよね。ま、酷いところは上も知っててやっているところあったりしますが・・。

色々な業務ってのは役所も企業もあるんでしょうが、所々でこういったフワッとした感じが見られます。これって日本人の特性なんでしょうかね。私自身は、けっこう細かい性分で、色々なデータも見える化して、きちんと分析すればスマートな仕組みができるって思うタイプの人間です。だから、この上にまで報告が上がって行かない仕組みの不備が気に入らないんですよね。

この組織の不備を正す機能ができていない部分ですが、企業だったら顧客からの要望事項とかはけっこう真面目に対処するんですけど、自社内のルールの最適化だとすぐには利益にならないから尻込みするって感じと似ています。今はどこもかしこも電子データですけど、紙媒体から電子データへ替えるのとかいつまで経っても進まないなぁって実感ありませんでしたか?ニュースじゃ、不正問題が起きた時にお役所が書類を廃棄したから見つからないとか、たまーにコメントがあったりしますが、電子データにして保存しておけよって話w。今だに目にしますからね。

今回の問題のような上にまで情報が伝わってこない組織や、現場の人間が何をやっているかが見える化できていない組織って、いっぱい色んなところにあると思うんですよね。でも、なかなか変わって行かないのは、変わらない方が都合が良い面があるんでしょう。知らなければ責任は取らなくていいし、見えてないからその異常な状態に対して対応をしていなかった責任も取らなくていいわけです。そして、いままでそんな状態にあったものを、なぜ自分の代でやらなければならないとか言う問題もあるでしょうね。

臭いものには蓋する、痛みを伴う改革はしない。その結果は最後のお鉢が回ってきた人たちがバカを見るわけですから、みんな逃げまくるってことです。自分だってこのお鉢が回ってきたら次に回すかもって考えることは、きっと脳裏に浮かぶと思います。そういった柵から拠らないでおくためには、経済的にも人間関係的にも組織に与する人間としても、なにか1点に依存する状態を見直していく必要があると思います。