無くなればいいのに・・HFT

自分のスタンス次第で感想も変わるけど、私の場合はいらないよ、これ。

こんばんは、アリロボスです。なんか運動不足を実感してます。もともと不精ではあるけど、定期的に体を動かさないとみるみる弱っていくのを感じるのは、やっぱり年齢だなぁ。

このニュースを聞くとほんとうにがっかりします。SBI証券とHFT業者の話です。HFT自体がもともと否定派ではあるんだけど、やっぱり証券業者にとってもHFT業者ってお得意様なんですねぇ。超高速取引って文字通りの超高速で売買を繰り返すもので1秒間に2000回とかそんなレベルだそうな。

個人で考えれば「んな、アホな」って感じだけど、日本の証券市場でも注文数の7割は既に超高速取引だそうで、約定数割合から言っても5割とかそんな話です。もう、ほとんどじゃんって感じです。

この取引はコンピューターにアルゴリズムを使った取引です。AIとか結び付けてやっているんでしょうねぇ。でも、別にただ単純に売買数が増えるだけなら別に問題は無いんでしょうが、これが浸透したことによる不安定さが正直うっとおしいんですよね。

もうみんなも実感あると思います。市場でなんかちょっとしたニュースがあったら、ジェットコースターのように乱高下する様を。これはそのニュースの特定のワードをAIが察知して超高速取引に動き出すから、あんな動きになるんですね。これも擁護派だと別の意見みたいなんだけどね。

私が性質が悪いって思うのは、それをもっと悪用すれば出来るだけのパワーを持っているってことです。今回のSBIの件が良い例です。SBIの場合は、東京証券市場と自社のPTS(施設取引システム)の中から、注文に対して最適な市場を選んでいるわけだけど、10月にこの仕組みを変更していたのが問題となりました。

それは注文が即座に執行されなかった場合に、ある時間のあいだだけ注文内容がPTSに晒されるというものです。そして、その時間は100~300ミリ秒だそう。(1000分の1秒)もう、人間の反応としてはなんのこっちゃですよね。でも、この恐ろしくも短い時間に動けるヤツがいるわけです。それがHFT業者の超高速取引ってこと。これがどんなにきついことかわかるでしょうか?

SBI証券の言い分は、注文内容が晒されることによって約定率は上昇(だれが上げているんだよ)して、顧客満足度は上がっている(だれの満足度なんだ)って言い分だそうですが、どうにもやっぱりくるしいですよね。人間にはどうしようも出来ない短い時間でも超高速取引なら動けるわけです。100円で買いを出しても、101円でさらっていくわけだし、じゃ101円で買おうとしたアクションにも先ほど100円で買ったものを即座に売れるわけです。1秒間に2000回で、ですよ。おそろしい・・、まさにまな板の上にある鯉のようなもんじゃ無いですか?

このHFT業者への規制は世界で徐々に動きがありますが、日本はまだそんなに目立った対策はありません。その理由としては、HFT業者が居なくなると市場の流動性が悪くなるとか色々意見はあります。リーマンショックとかの犯人だとか言われたり、底値で買い向かったのHFT業者だとかもう色々で、正直私はどれが本当の話かよくわかりません。

でも、この話も要は証券市場のお得意さまがHFT業者だからだと思います。約定数量の大半をHFT業者が占めているなら、取引手数料を払っているのもそこですからね。私の意見は単純です。無防備な個人投資家に対して追いはぎみたいなことすんなってことでしょう。やるならHFT業者同士でやれば?ってことじゃないでしょうかね。

しかし、今回のニュースで、ネット証券が窓口商法をしていた旧証券会社と比べて、襟首正しているっていうのは幻想なんでしょうね。単純に個人へのサービスをコストカットしているだけ、そうゆうことなんでしょう。ま、分かっていたけどなんだかなぁって気はしますよ。