年金繰り下げても健康寿命が過ぎてたらなぁ
こんばんは、アリロボスです。どうもネットの調子が悪いんですね。もうそろそろ替え時でしょうか?長いこと今のプロバイダの機器を使っているから、ハード起因なのかソフト起因なのかもイマイチよくわからん。という訳で、条件変更やら機種切り替えなど情報を集めてますけど、携帯とかネット接続とか本当に情報が複雑ですよねぇ。利益率が高いくせになぜこんなゴチャゴチャしているんでしょうかね。
2000万円問題の煙が消えかけても、年金問題はちらちらとニュースで定期的に流れてます。そもそも年金自体が老後の生活の補助として作られた仕組みだと理解しているんですが、サラリーマンの年功序列や終身雇用の悪影響で、実質年金にしか頼れない仕組みになってしまった為、今更自分でなんとかしてくださいと言われても困る方もいるんでしょう。報道ではそのあたりの個々の事由は関係無しですからね。そこを自身と簡単に比較してしまって、怒る人達もなんだかとは思いますが・・。
しかし、そういった人たちを情弱だと切って捨てる人たちがネット界隈ではよく見かけます。言うのは簡単なんですが、ま、それを語っている人たちは人生がそれなりに上手く行っている人たちの発言なわけですから、どうしても極端な意見になってしまいますよね。かと言って反対の意見なんてどうやって知るんだって話だし・・。年収の平均だか中央値だか、色々と「今の日本人ってもうそんなに稼げてないよ?」なんてニュースはありますけどねぇ・・。もっと、片親世帯やら業種別とか詳しいデータも出せばいいのに。
このあたりのニュースって、この「日本はもうだめ」タイプのニュースと、「日本すごい」タイプのニュースに偏っていて、如何にも簡単な作りの情報になっています。たしかに分かりやすいんですが・・。そんな中で最近は年金についても最近は受給する年齢上限を70歳から75歳に繰り下げすることを厚労省が提案したとかなんとかってやつです。
75歳まで繰り下げすることで84%程度年金が増加するって言うのが大きな見出し。年金ってなんか国が払っているように思えるかもしれませんが、自分たちが収めた分だけ貰えるわけですから、貰う時期遅らせばそりゃー増えるでしょ。自営業の方がサラリーマンと違って年金が少ないのも、国民年金と厚生年金の違いであって、要は納めている額が違うから差があるんですよね。
しかし、この繰り下げって・・。生涯現役って話と結び付けているんでしょうけど、実態が伴っていないのが最大のネックでしょうか?金融リテラシーが無い人間がこれを聞いてドツボにハマるような輩がいたりしたら、ちょっと悲惨なことになりそう・・。
日本人の平均寿命って男性なら約81歳、女性で87歳だったはずですが、この75歳から年金受給は計算するとだいたい86歳くらいでプラマイゼロの地点になります。つまり86歳まで生きるとお得ってことですよ。そのデータがあって、繰り下げを出すとは・・。男、寿命がw。
それに日本人の健康寿命は、男性で72歳、女性で74歳と聞きます。すでに何かしら健康に問題がありそうな年代から年金暮しでは、穏やかな老後ってイメージがもう全然湧かないです。生涯現役って言っても、やっぱり老後の生活ってある程度のんびりしたイメージがあるんだろうなって根拠も無く思ってましたけど、このニュースを聞いてちょっとまずいって思っちゃいましたね。最後まで働いて、年金使わずすぐに死ねって意味ですかね?
生涯現役ってのも一概に悪いとは思いません。でも、年を取るほどそれに見合った労働力になるもんです。頭の回転やらそもそもの体力とかも、やっぱり若い時期よりは劣るわけです。そしてなにより、健康によって同じ老齢でも顕著に差が出てくると思います。年を取ってもスラっとしてさっそうと闊歩している方も居ると言えばいますからね。それはきっと自分でも楽しめる仕事だからこそってのが条件だと思いますが、どれだけそれを体現出来ている人がいるかどうか。
今の状態で単純に年金だけを繰り下げても、その間を生きていくだけの実態の生活水準がついていなかったら意味が無いです。高齢者が働くための仕組みなんてのは、まだ完全に整備されていない気がします。それこそ本人次第ってことになろうかと。
なんでこんなに急ぐのかって穿ってしまうと、労働人口の減少を危惧しているからじゃないでしょうか?同一賃金同一労働で、派遣社員の待遇は上げなくてはいけないし、逆に正社員の方は同一賃金の名のもとに待遇が下がります。さすがにそこでは現役世代の労働力の移動が起きてくるんじゃないかと思います。我慢強く耐えるかもしれないですけどね。そこで次の労働力ってなにかなって考えると、高齢者だったりして。
考え方としては怖いですが、高齢者の労働って、サラリーマンだと今は本人が望めば65歳まで働けるって感じですが、代替60歳くらいで一度定年を迎えて再雇用って感じでしょう。そうすると今までの賃金も半分以下に下手するとなってしまうわけです。その状態をどんどん引き延ばすって感じなんでしょうかね。老齢的な条件を引き合いに賃金も抑えられそうですし・・。
私は世の中残酷だと思ってますので、能力主義に移るにしても、ギリギリまで既得権益は楽をしようって動くと思ってます。都合よく派遣労働者を使えないのであれば、高齢という理由を元に低賃金でリタイア世代を上手く使おうって感じに思えちゃうんですよね。
私は人生を有意義にするためにも投資が必要で、それは老後の資金にも多分重要になるだろうって思ってました。投資自体が趣味と言えるほど、ハマりましたしね。しかし、これからの日本の労働環境を考えると、必然っぽくなってきそうですね。もしこれと対局に有意義で豊かな人生って言うと、自給自足だったり、コミュニティーに依存するとかそうゆうのだものね。自分には向かないところなので、なるべくして今になったのかもです。
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