自動車株

自分が乗っているメーカーの株は持ってたりします。しかし、投資家目線だと・・、うーむ。

こんばんは、アリロボスです。会社の社員食堂のおかずが少ないって思う今日この頃です。夕方ごろにはかなりお腹減るのね。

アメリカ株をメインに取り扱って投資活動している私ですが、日本株だって持っています。今回は自動車株です。持っている理由は、本来の投資の考え方とは全く逆です。つまり、ユーザーだからってやつですね。一応愛着だってあるんですよ。でも、今の自動車株はどうもすっきりしない動きですし、いろんなメーカーから次々と発覚した未検査虚偽などの不正ですっかり悪いイメージがついてしまいました。

日本の主力とも言える自動車株は、自動車を完成させるまでに様々な企業が紐づいております。カーナビ、タイヤ、外装やその材質、内部機構など全部上げると超面倒くさいので書きませんが、聞けばだれもが知っている企業がゴロゴロしています。それらサプライヤーを競争させて、どんどん品質向上をしていったイメージが自動車業界にはありますが、大元の自動車メーカーがこんな感じになるとちょっと見方が変わりますね。果たして、自動車本体だけでなく、部品メーカーなど関連している企業も同じ体質なのか?最近はあたらしいことが上がってきていない感じなので膿は出尽くしたと考えて良いのでしょうか?

そういったマイナスイメージ以外にも、なんとなく今の時代の流れから徐々に引き離されてる感じがあります。いや、がんばっているんだけど自動車って枠から飛び出せない感じというか・・。何を言っているかと言うと、電気自動車(EV)や自動運転、配車サービスだったり、カーシェアリングなど新たな波として自動車業界に近づいてきたものに対しての対抗処置です。

もちろん色々なことをやっているのは知ってますよ。トヨタとウーバーとか、首都高を自動運転車が走ったとかニュースで出ていますからね。そういった意味合いで無く、そういった新しい技術やモデルがやってきたときに今の自動車メーカーは新たにどんな商売ができるかってのが、わたしにはあまり思いつかないのです。

自動運転は中国が俄然元気ですが、あれは機械技術のノウハウが強い既存の自動車メーカーに対して、ガラガラポンで同じスタートラインに立たせてしまおうって考えだと思います。基本的には車のボディとモーターとタイヤがあればEVは走りますからね。逆にこれまで自動車メーカーと一蓮托生だった部品メーカーは、そのままEVにも技術転用ができるのでよっぽど部品メーカーの方がEVと一緒に伸びていくイメージがあります。

自動運転もそうですよね。自動運転が実装されれば、その分だけ人が別の事を出来たりするわけで生産性も上がるし、究極的には事故が無くなる世界があるかもしれません。そこにはもはや移動する部屋という考えになるわけで、今の自動車のプライオリティが、冷蔵庫やエアコン並みに下がってしまうことになるんじゃないでしょうか?もっとも今の時点で自動車を乗らない人はすでにプライオリティが低いかもしれませんが・・。

配車サービスやカーシャアもそうですが、明らかに台数が減る方向ですよね。自動車を売ってなんぼところが直接ダメージになってしまう。本当は自動車業界自体が率先してシェアビジネスの形作りをしないとまずいかもしれません。自分たちが引っ張っていくつもりなら、サブスクリプションと組み合わせて自動車自体もどんどん生産できる形ができるかも。

いずれにしても、これらの新しい技術を持って参入してきた企業の共通しているのは、自動車企業とはっきりと優劣のある部分があります。それは一度普及されてしまえば自動でデーターを取得できて、それを他のビジネスに転用できるところです。ビッグデータというやつですね。自動運転によって、個人がどういった場所に行ったとか、その人はどういった人なのか、年齢や性別などあらゆる趣向や傾向がデータとして吸い上げられて、そのデータを活用したいと思っているというところです。

なるほどそんなデータならアマゾンにしろグーグルにしろ喉から手が出るほど欲しいソースだと思います。じゃー、自動車メーカーはそのデータをどう使うかがいまいち分かりません。新たなビジネスが出てこないなら、新規参入側に奪われるばっかりになってしまう気がします。

ただ、ファッションというか趣味というかモータースポーツ(プロアマ問わず)のようなものはアナログのまま残ると思います。でも、それは今の自動車メーカーがそれをメインの商売として考えたくないことじゃないでしょうからね。つまり、EVや自動運転など新しい競合に負けた結果の形かもしれませんし・・。