これは・・、だいぶエグイことになったきたかも・・・。
こんばんは、アリロボスです。何度言っても話していることを理解できない人っていますよね。落ち着きが無いとか、忘れっぽいとか色々な理由があると思いますが、企業に属している人の場合で、こういった人達はたいてい何かで必ずヘッジしていたりしますね。処世術ってやつです。それは人の良さなのか、人脈なのか、何かがコネがあるのかは不明ですが、周りの人達はきついです。だって、フォローすれば養分として与えてしまうし、かと言って見放すと一緒に共倒れする場合もある。これを個人の力で回避できるのは並大抵のことじゃ無いって思います。
トマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」くらいからでしょうか?格差問題って言葉が普通にニュースで良く見るようになったのは。トリクルダウンって言葉がもう嘘だってことが何となく思い知らされた印象を受けます。大企業や富裕層への支援政策を行えば、経済活動が活性化されて、生み出された富も低所得層へ零れ落ちるように再分配されることで全体の利益となるといったものなんですが、結果として全然零れ落ちないというオチですね。つまり、大企業や富裕層は容器を大きくしていくので零れ落ちさせなかったってことです。
まぁ、嫌な話ですよね。世の中ってこんなもんなんだって実感させられるというか。そうであれば、自分は零れ落ちるのを待つ(実際は落ちない)側にはなりたくないもんです。だからこそ、投資とかも意識してやっているわけですが、上を望めばキリが無いし、じゃあ、自分はまだマシだと下を見下ろすのもなんかおかしいでしょ。自分のことだから、他人は関係無いけど、でも気になる。この感情もいかにも人間的だとは思いますけどね。
しかし、最近の格差のニュースを見るとちょっと「うぁ」って思うことがけっこうあります。香港のデモなんかも根底は格差問題でしょう。不動産価格がすごいですからね。なかなか一般人には手を出せない。同じ中国でもIT都市である深センの方がまだ高騰していないっていうんだから相当でしょう。格差と人権とか民主主義とかごちゃまぜになってあんな感じになっているわけだけど、中国側だって今の体制を死守するわけで、当事者たちにとってはあの出口が見えない感じが、ここ最近のデモとかを見るときっついですよね。
もう一つはチリのニュース。もともと格差問題がひどく不満が蔓延していたわけですが、最後のボタンを押したのが地下鉄の運賃4円の値上げです。そこだけを切り取ると4円!?ってなるかもしれないけど、だれもが限界があってこうやって一気にデモや暴動に発展していくんだなぁって思いました。こうなると政府のやることなすこともう信じられなくなるんでしょう。日本人は相当に我慢強いって言われますけど、勢いというかノリやすいところもあるので、どっかで不満が爆発するようなことは日本でもあるんでしょうかね?
だがしかし!!というわけで、もっとショックに思ったことがあるんですね。つい最近のニュースで見かけたんです。それは香港やらチリや世界各国のデモで、デモ参加者の一部の方が「ジョーカー」のメイクで参加しているって話です。これはバットマンのヴィランであるジョーカーって言うよりは、日本でもヒットしている映画の「JOKER」の影響でしょ?あれ。うーむ、これはちょっと本当にきついですね。
最新のDCブランドの映画である「JOKER」はバットマンの敵役という話じゃなくて、どうしてジョーカーになったかまで示した映画です。その中でもともとは格差社会にやられた弱者が、どうにもならない状況なら力づくでもなんとかするってわけなんですけど、そういった社会的弱者の不満というか今の格差社会の有様とリンクしている面が多いので共感されたりするわけなんでしょうか。なかなか辛い話です。
エグイなって思うのは、報道のされ方にも思うんですけど、どうやっても格差の解消にならないなら、力づくでも仕方ないとか実際のジョーカーのメイクされている方がコメントとかしちゃっているわけですよ。これはニュースを見ていてもちょっときつかったです。当人たちはもうどうしようもないところまで言っているかなんて、正直言ってその短い報道では分かりません。受け手の取り方によっては、賛同する人も嫌悪する人もいるでしょ。あれを普通に報道しちゃうんだなぁって思いました。
悲しいかな、その報道番組のテーマって格差社会に対してどうするかってテーマだったんです。でも、出演されたコメンテーターの方々もバシッと解決案なんてだれも出せなかったのが、さらにきつかったです。強制的に国が富を再分配させるとか、もうちょっとそれはヤバい国な感じもするし、かと言って自然に任せても今までが無理だから、多分これからも無理なんですもん。
何となく思うのは、弱者の中にも強者の中にも色々いるんですよね。もともと持病だったり、片親だったりと人もいるでしょうし、どんなに勤勉に働いても不遇な方もいるでしょう。自身の努力で富を勝ち取った人も居れば、代々の資産で悠々自適な方もいる。さらにもともと富める人でも努力している人も居れば、放蕩三昧な方も居るでしょう。
この当たりがはっきり分るとなんか糸口がありそうな気もします。だけど、単純にオープンにするだけなら、プライバシーもへったくれも無い話なんですよね。でも、結局の所は社会的弱者の全部を同じレベルには見られないのも実際にそうだし、反対の場合もそうでしょ。それを国が管理するのかどうかはわかりませんし、信用スコアとブロックチェーンみたいな高セキュリティの何かの仕組みみたいなもの担保するのか、その方法はぜんぜんわかりません。でも、全てをフルオープンに出来ないにしても、まず最初にどうするか?ってのが思いつけるのってそういった見える化だと思います。もちろん個人の情報だからあぶなっかしいことにはなって欲しくは無いのも当然ですけどね。
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